作品解説

今作では、あらゆる日本文学作品が揃っている"架空の図書館"を舞台に、司書と読書家の2人の旅人が時空を超えた文学の旅をする。


"架空の図書館"には、『古事記』『日本書紀』~『源氏物語』~漱石、鴎外、芥川など近代文学まで、日本人の心の原点とも呼べる数々の珠玉の文学作品が揃っている。
2人の文学の旅人は、数多ある作品群から、選りすぐった名シーン、名セリフを朗読し、オリジナル音楽とともに各作品を立体化する。 それによって見えてくる、日本語の変遷、社会の変化、文化の移り変わり。
同時に浮かび上がる、時代や社会が変化しても存在する日本人の心のありかた。
それは、世界各国の人々と共有できる普遍的な人間の心のありかたでもある。


『日本文学の旅』は、限りなく音楽に近い演劇作品である。


音楽

『BOSS CAT』『新・6週間のダンスレッスン』(どちらもよみうり大手町ホールにて上演)など、鈴木作品の音楽を作り続けている、大嶋吾郎によるオリジナル曲と、生演奏。

演奏形態としては、アコースティック・ギターと歌をメインとした、男女2人の編成。

楽器演奏だけにとどまらず、歌、コーラス、さらには効果音までも"声"で表現することで、ライヴ感を最大限に伝える。


登場人物

◯司 書(若い旅人)・・・橋本良亮
文学に対する並々ならぬ熱意にあふれる若者。日本文学の知識は学者はだし。
知性で日本文学を読む。ときには知性が邪魔をして、文学の本質を見失うこともある。


◯読書家(壮年の旅人)・・・新納慎也
文学を学問ではなく、"人生の楽しみ"と捉えている男。感性で日本文学を読む。
ときには事実を捻じ曲げ、ひとりよがりになることもある。